まろろむのへや

主に絵と曲を投稿しています。

思ったことを誰にも言わない方がいい

 思ったことを誰にも言わない方がいいような気がした。不満や愚痴は適度に言ったほうが精神的にいいと思うが。楽しいことや好きなこと・目標は人に言わない方がいいと思う。

 なぜなら、人に楽しいことを話してしまうとなんだかそれですっきりしてしまい、やる気がなくなってしまうからだ。そして、自分の好きなことを言葉で表現してしまうことで、複雑な気持ちがちょっと話した言葉で総括されてしまい、後からそれの楽しさを思い出そうとしたときにその言葉の範囲でしか楽しさを思い出せなくなってしまうからだ。

 例えば、海に行って楽しかったとする。その楽しさは海に着くまでのワクワク感・太陽の光・地平線まで続く青空・海の広さ・海の綺麗さ・海の香り・波の音・海にいた人々の賑わい・水の冷たさ・砂浜の砂利の触感・心地良い疲労・波との戯れ・帰るときの虚しさ・過去の海の思い出など、数え上げればキリがないくらいに楽しいことがあったかもしれない。

 けれど、人に話すと、「海行ってきたんだ、海が綺麗でめちゃくちゃ楽しかったよ」ぐらいで終わってしまうかもしれない。そして海の思い出を思い出そうとしたとき、海が綺麗だったことしか思い出せなくなってしまう。そればかりか、海まで行く準備が面倒だったとか、砂が靴に入って気持ち悪かったとか暑くてだるかったとか、そういう不快なことを思い出すようになりまた海に行くのが嫌になるのだ。

 それと、楽しいことを話すと、人より自分は何か出来るんだとか幸せなんだとかといった優越感を感じようとしてしまい話を盛ってしまう気がする。それほど楽しくなかったのに、あまりうまく出来なかったのに、無意識に自慢しようとして楽しかったと言ってしまって、またそれをやってみるとそれほど楽しくないわうまく出来ないわでやる気がなくなるのだ。

 こんなこと言っておきながら、この文章書いてるじゃないかと思われるかもしれないが、とりあえずもう書きませんよ、という意思表示のために書いた。

 しかし、思ったことを誰にも言わない方がいい理由がもう少しあったような気がしたけど書いてるうちに忘れてしまった。だから誰にも言わないほうがいいんだな。