まろろむのへや

主に絵と曲を投稿しています。

自分のやる気の源

 なぜ自分が今までやる気があり、今はやる気がなくなってしまったのかがわかった。それは、「初めてにしてはうまくいった」、「フリーソフトで作ったにしてはうまくいった」、「独学でやったにしてはうまくいった」という予防線を張っていたからである。

 何個か作品を作り手馴れてきて他人に評価された瞬間、「自分はこれが得意だ、才能がある」と思い、そして予防線がなくなってしまうのである。予防線がないと不安で作れないので「手を抜く、本気を出さない」という予防線を張ってしまう。だから前作以上に本気を出すことも楽しむこともできなくなってしまったのだ。これは一種の悪いプライドと言えるだろう。

 このパターンは創作や勉強、ゲーム、仕事などすべてのことに当てはまると思う。「俺にはできる」という悪いプライド(臆病な自尊心って奴か)が邪魔して本気で取り組めなくなるのだ。小中学生の頃は成績が良かった優等生タイプならこの気持ちがわかると思う。

 ではどうやってその悪いプライドを捨てたらいいのだろうか。わからない。「自分には才能がない、自分は馬鹿だ」と心の底から認めるのは難しい。苦しまなければならない。自分で心臓をえぐるような気持ちだ。

 けれど、自分がどうしてやる気がしなくなったのか、満足したものが作れなくなったのか、ということの答えを見つけることができてほっとした。今まで無意識的に思っていたので気づかなかったのだ。恐らく周りの人はこの自分のウザさに気づいていただろうが、思いやりとか喧嘩になりたくない、悔しいから言わなかったのだろう。