ここ２、３年ほど自分の作った曲がつまらないと感じるようになっていた。原因がわからなくて単純に作曲に飽きたせいかなと思っていたが、なんとなく原因がわかった気がする。
その原因とは、ミキシングするときにリミッターをかけすぎてダイナミクスに乏しくなって音のうま味がなくなっていた、ということだと思う。思い返せば、自分がリミッターというものの存在を知って使い始めた時期と、作った曲がつまらないと感じ始めた時期が近かった。
最近まで勘違いしていたが、音圧は高ければ高いほどいいというわけじゃない。確かに音が大きい方がかっこよくそれっぽくはなるけど、曲のうま味が感じられなくなってしまう。だから、ダイナミクスを保持しつつ音圧を上げていく必要がある。音圧は二の次なのだ。しかも、VUメーターが高い値を出していたとしてもダイナミクスが小さいと、VUメーターの値がそれより2,3dBほど小さくてもダイナミクスが大きい曲の方が聴感上大きく聞こえる。
最終的なリミッターによるマキシマイズはほどほどにして、ダイナミクスを殺さないミキシングをすれば作曲が楽しくなると思う。
